県内における商業写真の草分け的存在でもある樫本宜和さん。本紙連載「そらそうと」で、くすっと読者のおもしろ心を刺激する、さりげないけど、なぜかほんわかしてしまう写真を撮っている写真家です。
そんな樫本さんが昨年10月、スタジオを移転。和歌山市和歌浦東に新しいフォトスタジオをオープンしました。
県内外で大手企業、出版社、官公庁のイベントやPR写真など、さまざまなプロジェクトに参加して撮影を続けてきた樫本さん。
「街の写真屋さんみたいな仕事は好きではなかった」と、走り続けてきましたが、ここにきてブライダルからマタニティ、子どもが生まれた誕生記念、七五三、とその人の人生に寄り添って「成長を見つめながら写真を撮るような存在でありたい」と営業写真も撮るようになりました。
ライフワークのアジア各地を訪れての写真など、今までの作品を見せてもらうと、人や街の日常そのままのさりげない瞬間を切り取っていながら、生きているパワーを感じるような写真が多くあり、対象に向ける優しい目線が感じられます。
街のフォトスタジオでも、きっとその人の人生をやわらかい目線で切り取って、すてきな写真を撮ってくれるに違いありません。
【フォトワークス】和歌山市和歌浦東2の8の10▽℡073・488・6114