市民団体が行政や企業とともに取り組み、地域に貢献した事業をたたえる「わかやま市民協働大賞」(和歌山市主催)の表彰式が28日、市勤労者総合センターで行われ、大賞1団体、優秀賞2団体に表彰状が贈られた。
行政やNPO、教育機関などの多様な主体が協働し、まちを元気にした事業を表彰しようと、平成22年度から同賞を設け、5回目。本年度は、協働事業に取り組んだ5団体から応募が寄せられた。
大賞には、音楽でまちの活性化を目指すイベント「わかやまマジカルミュージックツアー」の事業が選ばれた。実行委員会、市商工まちおこし課、市観光課が協働で実施。昨年4月、昼夜を通して市内19カ所のライブハウスや各地に設けられたステージで音楽ライブを催し、約1万人を集客した。
優秀賞は、芸術文化の普及・発展のためコンサートなどを催す団体「文化創造グループ」と市和歌山城整備企画課の事業「お城でいろいろ芸術体験事業」、父親の育児参加の促進や育児支援に取り組む団体「パパチカ」と市子育て支援課の「わかやまのぬりえ」が受賞した。
式では、市の山本光弘政策審議監が「どれも地域において必要不可欠な素晴らしい事業ばかり。市民と行政が手を取り合い、にぎわいや活力ある『元気和歌山市』を実現できるようご協力お願いします」とあいさつ。その後、市協働推進委員会の有井安仁委員長が各事業の紹介と講評を行った。
大賞を受賞した、わかやまマジカルミュージックツアーの道本浩司委員長(68)は「今後も市民に市内各地を回ってもらい、楽しんでもらえる、和歌山らしさが詰まったイベントにしていきたい」と話していた。