和歌山信愛高校(和歌山市屋形町、森田登志子校長)の1年生が考えた地域活性化策の発表会「まちなか再生計画with信愛生」が28日、同市美園町の県JAビルで開かれ、昨年5月から取り組んできた学習成果を披露した。
会場には、生徒や地域住民ら約400人が集まった。この日登壇したのは、昨年10月に全42班によるポスター発表の際に投票で選ばれた9班の作品。披露されたまちづくり案では、まちなかで清掃活動をしながら若い男女が交流する「町コンプロジェクト」▽和歌山電鐵貴志川線沿線の山を開拓した遊園地「タマパーク」の建設▽あべのハルカスを超える巨大デパートを市内に建設し、人を呼び込む――など高校生ならではの発想豊かな構想が示された。
あいさつした尾花正啓市長は「『発表が生かされなかった』と言われることがないように頑張りたい」と述べ、生徒らの提案に感謝。講評した和歌山大学システム工学部の小川宏樹准教授は「どれも和歌山らしさが出ていて良かった。継続してまちなかに足を運んでもらって、まちの再生を進めてほしい」と期待を寄せていた。