和歌山市和歌山城整備企画課は23日、和歌山城敷地内の御橋廊下西側に設置していた「史跡和歌山城整備基金」の募金箱が何者かに破壊され、和歌山西署に被害届を提出したと発表した。同署は、窃盗未遂事件として捜査を開始した。
同課によると、22日午後5時ごろ、同課職員が戸締まりのために御橋廊下に向かったところ、募金箱裏側の開け口を固定した蝶つがいが壊されているのを発見したという。
中には、現金628円が残されていたという。同日午前9時の段階では、正常な状態を確認しており、その後に壊されたとみられている。中の現金については、最終の回収が先月3日だったため箱に入った募金の額が分からず、盗まれたかどうかは不明。
同募金箱は平成18年4月に設置。これまで募金箱が荒らされたことはなかったという。同課は「まさかこんなことがあるとは思っていなかった」とし、「これからは毎日現金を回収して、犯行があった場合の被害を少なくしたい」と対応策を示した。