橋本市高野口町出身で京都市在住の陶芸家・西川光男さん(68)の個展が22日、和歌山市十二番丁のMsギャラリー12番丁で始まった。26日まで。
西川さんは新聞社やラジオ局勤務を経て、52歳から趣味で陶芸を始めた。63歳で退職後は作品づくりに没頭し、日本伝統工芸近畿展や京展などの公募展で入選している。
県内での個展は初めて。薪窯で焼いた信楽焼を中心に、食器や酒器、花入れやつぼなど約80点を出品。荒い土質を生かしたものから、モダンな幾何学模様の作品、白い土をかける粉引の技法で仕上げたものまで、さまざまな作品が並ぶ。形も、まるで首をかしげたような花入れや、波打ったカーブの気品あるつぼなど、ユニークで多彩。
西川さんは「手びねりが多く、作りながら土がなりたい形を感じるときがあります」と笑顔。「どれも、自分自身楽しみながら作ったもの。焼き物の面白さや楽しさを感じていただければ」と話している。
午前11時から午後7時(最終日は5時まで)。問い合わせは同ギャラリー(℡073・431・8255)。