27日午後10時10分ごろ、 和歌山市納定の住宅地で 「ドーン」 という爆発音を聞いた住民から 「火が見える」 と110番通報があった。 火は消防車9台が出動し1時間ほどで消し止められたが、 鉄骨2階建てのコインランドリー店舗約80平方㍍と南側の民家が全焼、 東側の民家の一部が類焼した。 けが人はないとみられるが、 「火だるまの男が逃げるのを見た」 との目撃情報もあり、 同署が放火の可能性も含めて出火原因を調べている。
同署によると、 コインランドリーは24時間営業で無人店だった。 経営者は2週間に1度、 集金のために店に出入り。 今月23日正午ごろにも店に立ち寄ったが異常はなかったという。 同店では、 乾燥機にガスを利用しており、 爆発音はガスに何らかの原因で引火し爆発したものとみられている。
28日朝には、 警察と消防が現場検証を行い、 火元の特定を進めていた。 店から道路を挟んだ向かいの民家には、 爆発により割れて飛び散ったとみられる店舗入り口のガラスが散乱していた。 「火だるまの男」 については同日正午現在、 同署が病院などに問い合わせたが情報はつかめていない。
現場から20㍍ほど離れたところに住む住民男性 (51) は、 ふとんに入って眠ろうとしたときに 「ドーンと体で感じ、 地震かと思った」 と話していた。
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南側民家から白骨化した遺体 この火事で全焼した南側民家に消火活動のため入った消防士が、 白骨化した男性とみられる遺体を発見した。 付近住民によると、 3年ほど前に男性を見たきり、 その後は姿を見せなくなっていたという。 同署は火事との関連性はないとみており、 身元の特定などを進めている。