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花園でレフェリーデビュー 落合さん

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 熱戦が続き、7日に決勝を迎える第94回全国高校ラグビー大会(近鉄花園ラグビー場)。県ラグビーフットボール協会理事の 県立桐蔭高校教員、落合大輔さん(28)が同大会でのレフェリーデビューを飾った。落合さんは「緊張することもなく楽しめた。紀の国わかやま国体に向けて自信が付いた」と振り返った。

 落合さんは同校出身。高校1年の6月に兄がやっていたラグビーの観戦に行った際、同協会の田中宣人レフリー委員長に声を掛けられたのをきっかけに、ラグビーを始めるようになった。

 当時、同校のラグビー部の顧問を務めていたのが田中さんの娘・薫さんだった。落合さんはラグビー部に入部したが、部員は少なかった。そのため、同じ状況にある県内の高校と合同チームを結成。指導を受けたのが、田中さんの息子でレフリー副委員長の義人さんだった。

 高校時代はスタンドオフとして活躍。合同チームの練習中、義人さんに「笛を吹いてみろよ」と勧められ、ミニゲームのレフェリーをする機会があった。だが、思うように裁けずに苦戦。当時の感想は「おもしろい」より「難しい」だったが、チャレンジ精神が湧き起こり、審判の道を志すようになった。

 レフェリーには体力が求められる。週に2回程度、長距離や短距離のトレーニングに打ち込み、体調管理に気を配る。2011年5月にB級ライセンスを取得。アシスタントレフェリーとして花園や山口国体のピッチに立った。一昨年は中国地方大会のレフェリーも担当。確実に経験を重ね、ついに花園の試合を裁く日が訪れた。

 大会2日目の昨年12月28日、第2グラウンドでの1回戦第3試合、長崎北陽台(長崎)―岡谷工業(長野)がデビュー戦となった。試合は序盤から九州の強豪で知られる長崎が猛攻を仕掛け、一方的な展開。花園という聖地での役目を終え、「選手がやりたいことをさせてあげることを心掛けた。両チームとも規律がしっかりしていて、裁きやすかったです」と笑顔で話した。

 「今の自分があるのは、お世話になっている田中さんのおかげです」と感謝を口にする落合さん。将来の夢は、日本トップレベルのレフェリー。花園デビューを自信に変え、次はわかやま国体を見据えている。

わかやま国体を見据える落合さん

わかやま国体を見据える落合さん

昨年は花園で試合を裁いた

昨年は花園で試合を裁いた


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