岩出署は１８日、岩出市在住の８４歳の女性が、警察官を装った特殊詐欺で現金約３７０万円をだまし取られる被害が発生したと発表した。
同署によると、１７日午前１１時ごろ、女性宅に警察本部のヤマモトを名乗る男からの電話で「あなたの口座のお金が狙われている。後で銀行から確認の電話がある」と言われ、続いて銀行員のタナカを名乗る男から電話があり、口座から現金を引き出した方がよいなどと説明があった。再びヤマモトから電話があり、口座の金を警察に預けるように言われた女性は、岩出市内の金融機関で現金を引き出し、帰宅後に訪れた警察官を装った男に現金を手渡した。翌日になっても連絡がないことを不審に思い、女性が警察に問い合わせたことで被害が発覚した。
女性宅を訪れた男は、身長１７０㌢前後の細身で、黒のスーツ姿、３０歳前後だったという。
今月に入り、県内全域で警察官や官公庁の職員、有名企業の社員などを名乗る詐欺とみられる電話が多数かかっていることが確認されている。同署は「警察官などが現金の払い戻しや振り込みを指示することはあり得ない。現金を狙った不審な電話や出来事はうのみにせず、家族や警察に相談、通報を」と注意を呼び掛けている。