和歌山市四箇郷地区の新しい憩いの場「四箇郷遊園」(同市有本、約807平方㍍)の竣工式が14日に行われ、地域住民らで完成を祝った。平成24年のJA四ケ郷中之島支店移転に伴い、跡地を地元住民が気軽に利用できる遊園にしようと工事が進められてきた。同地区連合自治会の藤上和男会長(75)は「小学校も近くにあり、地域の公共用地が必要だった。地域にとってこれ以上の喜びはない」と話している。
同遊園には屋根付きベンチ2基、健康遊具などを設置。また同支店の駐車場は、これまで公民館活動などで集まる住民の駐車場として借りていたこともあり、遊園南側には車8台の駐車スペースを確保した他、通行に不便だった遊園東側の道路を道幅2・7㍍から6㍍に拡幅した。
昨年11月から解体工事、ことし6月から遊園の整備が行われてきた。来春までには、遊園内に救護器具などを保管する防災倉庫を設置する予定になっている。
同連合自治会主催で行われた竣工式には地域住民ら約50人が出席。尾花正啓市長も駆け付け、「地域の総力で完成した遊園だ。この遊園が地域の憩いの場に、また防災の拠点になることを祈ります」と祝辞を述べた。その後、藤上会長ら6人でテープカットを行い、竣工を祝福した。