セスナ機で上空から撮影した写真を集めた、西山武志さん(36)の写真展「AIR―INISHIE」が14日まで、和歌山市十二番丁のMsギャラリー12番丁で開かれている。
西山さんは紀の川市在住。大阪芸術大学大学院修士課程修了。キヤノンの世界コンテストで世界グランプリを受賞するなど、芸術写真の分野で高い評価を受ける。平成24年から航空美術写真を撮り始め、大きな話題を呼んでいる。
県内での個展は約2年ぶり2度目。今展では、滋賀県で開かれた国際芸術祭「BIWAKOビエンナーレ」展示作品など9点の他、ビエンナーレ未公開画像20点をプロジェクターで紹介している。
ビエンナーレ出品作「INISHIE」は、琵琶湖沿岸のまちや紅葉した山々を写したもの。湖に位置する白髭神社の鳥居と、色付いた山を対峙する構図で捉えた、神秘的で迫力ある一枚。
西山さんは、上空からのまちの景色から、さまざまな形や模様を一瞬で切り撮り「作品は人の心を伝えるもの。器械での空撮などもあるけれど、僕は自分の目を通して見た景色を届けたい」と語る。「一緒に飛んでいるような気持ちで、琵琶湖周辺の美しさを楽しんでもらえれば」と話している。
午前11時から午後7時(最終日は5時まで)。問い合わせは同ギャラリー(℡073・431・8255)。