14日投開票の衆院選で、県内の選挙区から立候補した公認候補者を応援するため、各党の幹部や閣僚らが続々と来和を予定している。4日朝には自民党総裁の安倍晋三首相が先陣を切って訪れ、和歌山市のJR和歌山駅前で「アベノミクス」継続を力強く訴えた。今後、野党幹部も県都和歌山市を中心に訪れ、師走の舌戦はヒートアップしそうだ。
安倍首相の演説には、雨の中でも約2000人(陣営発表)が集まり熱気に包まれた。安倍首相の県内演説は、総裁時代の2年前以来。自民党の首相の演説は、小泉純一郎元首相以来で10年ぶり。
安倍首相は、景気対策の実績について「われわれの政権から高校生の内定率が10%も上がった。賃金は15年ぶりに平均で2%上がり、ボーナスも24年ぶりに平均7%上がった」とPR。また、アベノミクスの円安効果により、大企業が国内生産を増強すると決めていることを挙げ、「倒産件数も、24年間で一番低い水準になっている。この流れを変えるわけにはいかない」と力説した。
自民党は安倍首相の他、石破茂・地方創生担当相が6日夜に有田市と海南市(午後7時半~海南保健福祉センター)、甘利明・経済再生担当相が7日夜に橋本市と紀の川市(午後7時~市役所ホール田園)、林芳正・前農林水産相が9日にかつらぎ町などを訪問予定。
民主党は枝野幸男幹事長が5日午後7時に和歌山市の今福小、岡田克也代表代行が10日午前にJR和歌山駅前で演説を予定している。
共産党は市田忠義副委員長が9日午後に田辺市、山下芳生書記局長が12日午後0時10分にJR和歌山駅前を訪問する。維新の党も幹部の来和を調整中。