県のアイスホッケーチーム(津田兼司監督)が11月30日、滋賀県で行われた国体近畿ブロック予選1回戦でホームの滋賀県に4―0で快勝し、33年ぶりの本国体(来年1月~第70回国体冬期大会「ぐんま冬国体」)出場を決めた。来秋の「紀の国わかやま国体」総合優勝に向け、他競技にとっても大きな励みとなりそう。4日に2回戦を迎える。
約4年前、津田監督と県の担当者が中心となり新しくチームを立ち上げ、「近畿ブロック予選突破」を目標にゼロからチーム作りに取り組んできた。今回、新チームとして4年目の挑戦で、和歌山国体を前に見事、目標を達成した。
和歌山のアイスホッケーは長年選手がそろわず、新チーム結成前は近畿ブロック予選に出場できない状態が9年間続いていた。県内にアイスリンクがないため、選手たちは仕事を終えた深夜、近隣府県のアイスリンクに集まり、チーム練習や個人練習に汗を流してきた。
試合当日、会場には約300人の大応援団が和歌山からバス6台で駆け付け、アウェーの雰囲気を吹き飛ばした。8月に新規加入した北海道出身の清水力主将(23)=県庁=が2ゴール1アシストと大活躍を見せた。
清水主将は「45分間ずっと和歌山らしいホッケーができたことと、決定的なチャンスをものにできたことが勝因。皆さんの応援が本当に僕たちの力になった」。津田監督は「理想的な試合展開。選手全員がベストを尽くし、さらにたくさんの応援団が選手の力になった。群馬国体は8位入賞以上を目標に、さらにチームを強化していく」とコメントしている。
近畿ブロック予選2回戦(準決勝)は4日、滋賀県で、前年度2位の強豪・京都府と対戦する。