アトランタ五輪(1996年)に出場した田辺市出身の元体操選手、田中光さん(42)による体操教室が25日、和歌山市立川永小学校(楠見旬平校長)であり、全児童約390人はトップアスリートからマット運動やリズム体操を学んだ。
児童の体力向上などを目指す文科省の「地域を活用した学校丸ごと子供の体力向上推進事業」の一環。県教委と共催し、同事業のモデル校に指定されている県内の小中学校にトップアスリートを派遣している。
田中さんはアトランタ五輪で平行棒のオリジナル技「TANAKA」(懸垂前振りひねり前方かかえ込み2回宙返り腕支持)を発表し、認定された。現在は流通経済大学社会学部教授を務めている。
1、2年生約130人は歌に合わせて楽しく準備運動をした後、側転と前回りを練習。側転ではマットの上を膝だけで走ったり、ジャンプで前進したりして体の動かし方を学び、側転で自分の回りやすい方向を確認。田中さんは「腕をしっかり使おう」「見て勉強することも大切」などと丁寧に指導し、側転ができた児童は笑顔いっぱいだった。