介護予防を目指し、地域で体操教室などを開くボランティアを育成する「シニアトレーニング市民ボランティア養成講座」の閉講式が20日、和歌山大学で行われ、本年度の9期生62人が賞状と講座修了の認定証カードを受けた。
養成講座は和歌山市の介護予防事業の一つとして同大学に委託。受講生はことし8月から今月まで全12回、同大学教育学部の本山貢教授が考案し、ウオーキングやステップなど簡単な動作を組み合わせた運動で筋肉の衰えを防ぐ「わかやまシニアエクササイズ」を研修してきた。
閉講式では、本山教授が介護保険料の現状などを話した上で、健康を維持することの大切さを講義。「健康寿命を延ばすのは皆さま次第。地域での活動に期待しています」とエールを送った。その後、本山教授が受講生一人ひとりに賞状を手渡した。
地域でエクササイズを行う自主グループを新たに立ち上げるという、9期生の土橋弘さん(68)は「これで終わりではなく、これからがスタート。今後いかに継続して地域で教室を開いていけるかが重要。1回でも多く地域で活動を続けられるようにしたい」と意気込んだ。
養成講座は平成18年から毎年行われ、県内でのエクササイズ実践者は6000人以上。現在、市内には42の自主グループがあり、それぞれ地域の公民館活動などでエクササイズに取り組んでいる。