全国の土産品の中から優れた商品を表彰する、全国観光土産品連盟主催の「第55回全国推奨観光土産品審査会」食品部門で、㈲セレネ(岩出市中島、岡本泰宏代表取締役)と㈱紀ノ國フーズ(同市西国分、林定男代表取締役)が共同開発した県産スポーツ飲料「アルガウォーター」が、同連盟会長努力賞を受けた。表彰式は来年2月、東京都内で行われる。
同コンテストは菓子、食品、民芸、工芸の4部門があり、「観光土産品にふさわしい」「郷土色が豊かでデザインが優れている」「品質が優れている」など7項目で審査される。今回は全国から1269点の応募があり、うち72点が入賞している。
「アルガウォーター」は県産素材にこだわったスポーツ飲料として、ことし7月に発売。原料に、栄養素を多く含む橋本市高野口町産のハナビラタケ、塩分をゼロ近くまで取り除いたみなべ町産の脱塩梅酢を使用。ほんのり梅の香りの中に甘さと酸味があり、さっぱりとした味に仕上げている。
セレネの岡本代表取締役(54)は「県を代表するような土産品になればと応募した。県のPRとともに、全国に向けて販売していきたい」と話し、紀ノ國フーズの林代表取締役(50)は「共同で和歌山の素材を使ってできたこと、土産品として認められたことがうれしい。これを機会にたくさんの人に飲んでいただければ」と喜びを語っている。
今回の審査会で県内からはこの他、㈱ふみこ農園(有田川町、成戸文子社長)の「コンポート丸ごと温州みかん」が、食品部門で日本商工会議所会頭努力賞を受賞した。