戦国時代に鉄砲集団「雑賀衆」を率いた雑賀孫市で地域おこしを展開する、孫市の会(森下幸生会長)は19日、和歌山市立山東小学校(西端幸信校長)で特別授業を行い、全児童261人に雑賀孫市の魅力や同市の歴史を伝えた。
同会メンバー5人が甲冑(かっちゅう)姿で授業を行い、まず体育館で森下会長が「和歌山にも素晴らしいヒーローが居た!」と題して講話。スクリーンに和歌山市の昔の地図を映し出しながら「約400年前の和歌山市は5つに分けられ、山東の辺りは『南郷』に属していた」など、地域の歴史を紹介。雑賀孫市について「たぐいまれな鉄砲の腕前で、優れた知力があった。雑賀孫市が率いた雑賀衆は日本一の鉄砲集団だった」と説明した。
講話の後は運動場に移動し、6年生が模造の火縄銃を体験。児童はメンバーに打ち方を教わりながら銃を引き、発射音を鳴らせた。
酒井奈々さん(12)は「雑賀孫市のことを初めて知り、和歌山にもすごい人がいたと驚きました。火縄銃は少し重くて、音がすごかった」と話していた。