西アフリカを中心に流行しているエボラ出血熱の県内での患者発生に備え、県は18日、患者搬送車などを購入すると発表した。
購入するのは、パワーリフト付き搬送車2台▽搬送時のウイルス飛散を防ぐ「車椅子型アイソレータ」2台▽各保健所に配備する防護服セット1200セット――で、総予算額は約1770万円。
搬送車とアイソレータは以前に購入した3組と合わせて計5組になる。海南・湯浅▽岩出・橋本▽御坊▽田辺▽新宮・橋本――の5つの医療圏に1組ずつ配備し、移送にかかる時間短縮を図る。
県では今月、医療機関対象の研修会、初動対応の打ち合わせ会議を開き、有事に備えている。健康推進課は「ギニアなどの流行国から帰国後1カ月以内に発熱症状があった場合は、医療機関を直接受診せず、地域の保健所に連絡を」と呼び掛けている。