わかやま新報主催の第25回和歌山弁俳句・川柳大会の選考会が本社で開かれ、応募274人、655句の中から、和歌山市男野芝丁の立花令子さん(81)が新報賞に輝いた。準新報賞は同市新中島の竹中由夏さん(31)ら3人、奨励賞は5人。表彰式は12月2日に本社で行う。
本大会は、和歌山弁俳句・川柳づくりを通じてふるさとの言葉の良さを知ってもらおうと開いている。俳句は無季、自由律も可で、和歌山市を中心に県内外から毎年多くの作品が寄せられている。
選考は、俳人の高瀨昌宣さん、和歌山信愛女子短期大学准教授の三浦雅樹さん、本紙編集部の須磨伸一が行った。入賞句は次の通り(選評は後日掲載)。
【新報賞(俳句)】
村ひとつおぼれちゃあるで曼珠沙華
和歌山市男野芝丁、立花令子
【準新報賞(俳句)】
はよしよらどころ行こらと蝉ほたえ
和歌山市新中島、竹中由夏
【準新報賞(川柳)】
会いとうて心と景色がいがんでく
県立粉河高校、中澤夢実
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つないだ手やらかい言うて染める頬
県立粉河高校、寺西杏純
【奨励賞(俳句)】
お月見やおりがみうさぎ目ぇかいた
中貴志小学校、高橋栞
【奨励賞(川柳)】
じゃいけんほいにんにこ顔の孫笑う
県立粉河高校、藤井裕基
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農継がんおまんの仕送りこれっきり
大阪府藤井寺市、中野康子
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美しなおまんとちごて景色やで
和歌山市小豆島、小栗敏江
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つんでるが何故通じない他県民
和歌山信愛女子短期大学、室山直
※一部添削あり