留学生に和歌山の文化を知ってもらい親睦を深めようと、女性奉仕団体、国際ソロプチミスト和歌山紀ノ川(山名洋子会長)は16日、海南市船尾の紀州漆器伝統産業会館で県内に住む留学生を招いて交流会と蒔絵の絵付け体験を行った。
和歌山大学と和歌山YMCA国際福祉専門学校から中国やベトナム、フランスなど13カ国、27人の学生が参加。同会メンバー、貴志川高校の生徒2人も参加し計56人の交流会となった。
蒔絵体験では、紀州漆器の丸盆の絵付けに挑戦。同館担当者の説明を受けながら、チョウやツバキの下絵に沿って、細い筆で慎重に白い塗料を塗った。
金や銀、青や赤などの色から、好みの色をまいてもらうと「わぁーきれい」と歓声を上げ、仕上げに日本語や名前を入れて完成させた。中には、会員に日本語を書いてもらう留学生もいた。
山名会長は「和歌山のいいところや、人の温かさも感じてもらえれば」と話し、スリランカ出身のイシャーラ・ペトゥム・ヌワンシリさん(22)は「楽しかった。日本人は美しい心があるから、こんなに美しい伝統工芸があるんだと思います」と笑顔で話していた。
昼食タイムには、貴志川高校の生徒が読み語りやハンドベル演奏を披露。日本ならではの色彩豊かな弁当を味わいながら、楽しいひとときを過ごした。