立冬の7日、和歌山市の和歌山城で、松の木にこもを巻く恒例行事「こも巻き」が行われ、冬支度が整った。
同行事は、越冬のため温かい場所に潜む習性がある松の害虫「マツケムシ」などを、こもの中に集めることが目的。こもは、来年3月の啓蟄(けいちつ)の日に外して、害虫と一緒に焼却する。
江戸時代から続く伝統行事で、この日は朝から、作業員9人が270本の松に、地面から1㍍の高さに、こもを縄で縛り付けていった。市和歌山城整備企画課は「こも巻きが終われば間もなく紅葉のシーズンですので、多くの人に訪れてほしいですね」と話している。