日本のお手玉の会(愛媛県)が認定する「お手玉段位」で、和歌山市立三田小学校の6年生、笠野真由さん(12)が、和歌山の小学生として初めて3段に合格した。3段の取得条件は、両手で3つのお手玉を20秒以内に40回続けること。笠野さんは「次は4段を目指して頑張りたい」と笑顔を見せる。
笠野さんは、老人会などでお手玉に取り組んでいる祖母、西本伸子さん(73)の姿を見て、お手玉を始めた。家族ぐるみでお手玉をしており、「兄よりも長くお手玉をしたい」と、ことし1月からは毎日お手玉の回数記録を付けるなど本格的に練習。ことし9月に初めての段位認定試験に挑み、見事1回で3段に合格した。
段位を取得し、笠野さんは「お手玉を落とさずに続けられると、すっきりした気持ちになる」とにっこり。「緊張したけど、失敗しないでできたからうれしかった」と話した。
同会和歌山支部長の森勝代さん(69)は「日本の伝承文化であるお手玉を、小学生のうちから続けてくれている。昔ながらの遊びを伝える私たちにとって、とてもうれしい」と話していた。