発明や工夫に関心を持ってもらう目的で行われている「和歌山市民発明くふうコンクール」で、最も優秀な作品に与えられる「和歌山市長賞」を、野崎小学校4年生、加地眞吏奈さん(9)の「たつまき発生そうち」が受賞した。身の周りにあるものを組み合わせたアイデアが高く評価された。コンクールはことしで29回目。6歳から88歳までの219人から、224点の応募があった。
理科が好きという加地さんは、「竜巻の恐さを大勢に伝えたい」と考え、夏休みを利用して創作を開始。パソコンのファンやヘアドライヤーの送風を利用して竜巻を再現するとともに、加湿器の蒸気を立ち上らせて渦が見えるようにした。装置の上部には、送風が安定するように、風呂おけの中心をくり貫き設置するなど、改善を繰り返しながら完成させた。
加地さんは「1番になれて、すごくうれしいです。竜巻は大きくなり、危険ということを感じてもらいたいです」と話していた。
市長賞に次ぐ市教育長賞は、ポンプで汲み上げた水が落ちる力などで、水車を回して発電し、豆電球を点灯させる装置「ハイブリッド水力発電」を制作した今福小学校5年生の大木淳平君が受賞した。