和歌山社会経済研究所は20日、㈱独立総合研究所社長の青山繁晴さんの講演会を、和歌山市のホテルグランヴィア和歌山で開いた。青山さんは「地域と祖国の希望はどこにあるか」をテーマに、日本周辺の海底に埋蔵されている新エネルギー、メタンハイドレートなどについて話した。
青山さんの解説によると、メタンハイドレートは、天然ガスの主な成分が凍って海底に埋蔵されたもので、石油、石炭、天然ガスに続く第4の資源といわれている。太平洋側は海底で砂と混ざっており、現状は実用化に大きなコストが掛かるが、日本海側は海底の上に白い塊で柱のように露出しており、海面近くになると溶けて高濃度の二酸化炭素となって大気中に出ていく。
青山さんは「メタンハイドレートは地球が活動している限りはなくならない。取って活用することが、地球温暖化など、環境にも良いことになる」と指摘した上で、「日本は資源のない国ではないことを知ってほしい。そして、日本が世界のリーダーになれるようにみんなで後押ししてもらいたい」と力を込めた。