和歌山地方検察庁の新検事正に今月10日付で着任した高森高德検事正(59)が16日、同所で着任会見を行い、抱負を語った。
高森検事正は、早稲田大学法学部を卒業し、昭和56年10月に司法試験に合格。同59年4月に東京地検から検事人生をスタートした。その後は、仙台地検刑事部長や長野地検次席検事などを歴任した。前任は、宮崎地検検事正。
会見では、「県内の治安を守るため、あらゆる関係機関と連携して、県民の安全と安心を全力で守りたい」と決意し、「事件の処理は『誠意の実現』として、バランスを取りながら、被害者や被告人の立場に極端に偏らずにしたい」と中立の重要性についてふれた。制度開始から5年を迎えた裁判員裁判については、「起訴から1年以上たつ事件もあるので、迅速に手続きを進めたい」と課題について言及した。
県内の印象については、「非常に落ち着いた雰囲気で、明るく温暖な気候。趣味のゴルフをしたい」と好印象だったことを述べた。