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須恵器でみる古墳時代 風土記の丘

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 約1600年前の古墳時代に、朝鮮半島から伝わったとされる「須恵器」が並ぶ特別展「須恵器誕生―新しい土器は古墳時代をどう変えたか―」が12月7日まで、和歌山市岩橋の県立紀伊風土記の丘で開かれている。

 須恵器は、同時代に炊事具などで使われていた土師(はじ)器と比べて丈夫で、水を貯蔵することができる。和歌山市の鳴滝遺跡では7棟の倉庫から、数十点の大甕(おおがめ)が出土しており、多くの食料などが蓄えられていたことがうかがえる。

 会場には県内外で出土した須恵器など約600点を、「地域の王による須恵器の導入」「紀氏の胎動」などテーマに分けて展示している。

 学芸員の仲辻慧大さん(28)は「須恵器は今の茶わんのルーツ。須恵器がどのように日本列島に伝わり、広まったのかを知ってもらえれば」と話している。

 展示期間中の10月19、26日、11月8、22日、12月7日は学芸員による展示解説がある。月曜休館(祝日、休日の場合は開館し、翌日休館)。午前9時から午後4時半(入館は4時)まで。問い合わせは同館(℡073・471・6123)。

高さ約100㌢にもなる大甕も展示

高さ約100㌢にもなる大甕も展示


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