岩出署は１０日、岩出市に住む男性会社員（３３）が、インターネットサイトの利用料金をめぐる架空請求詐欺で１９８万円をだまし取られる被害が発生したと発表した。
同署によると、会社員はスマートフォンで音楽や画像をダウンロードしており、ことし８月上旬に配信会社名で料金請求のメールが来たが、無料との認識だったので無視していた。１０月１日午前に別の会社名で「料金未納で裁判を起こす」とのメールが届き、会社員が指定のフリーダイヤルにかけたところ、折り返し電話をしてきた男に「裁判を起こす」と言われ、さらに弁護士を名乗る男が「和解金で解決できる」と話したため、会社員は同日夕刻、指示通りに雑誌に現金９４万円を挟み、宅配便で品名を「本」と指定し、岩出市内のコンビニエンスストアから送金した。
翌２日、再び電話で和解金名目で１０４万円を送るよう指示され、４日に１回目と同様に送金。６日にも電話があり、翌７日にまた現金５０万円を送ったが、宛先について、宅配業者が別の詐欺事件の送付先と一致していることに気付き、警察に通報したため、３回目の送金は未遂に終わった。
同署は「レターパックやゆうパック、宅配便で『現金を送れ』と求めてくるのは全て詐欺。絶対に送らないでほしい」と呼び掛けている。