戦国時代、鉄砲集団「雑賀衆」を率いた雑賀孫市で地域の活性化に取り組む、孫市の会(森下幸生会長)は8日、仁坂吉伸知事に県章の前立てなどをあしらった雑賀衆のかぶと「雑賀鉢」をプレゼントした。
ことし10回目を迎えた、武者行列や鉄砲演舞がある「孫市まつり」(3月30日、会場=鷺森別院周辺)で、来賓として訪れた仁坂知事にかぶとを贈ったが、今回、県章やオレンジ色を加えるなど和歌山の特色を新調した。
装飾の少ないシンプルな雑賀鉢は、他のかぶとと比べて動きやすいという。かぶとは同会メンバーが工事用のヘルメットやアルミ板、アクリル板などから手作りした。
この日、同会メンバーは甲冑(かっちゅう)姿などで県庁に訪れ、仁坂知事にかぶとを手渡した。受け取った仁坂知事はさっそく、森下会長(58)に着付けてもらい「後ろが守られているように感じますね」と感想を述べ、感謝した。
森下会長は「国体やわかやまDCで他府県から多くの人が訪れる。和歌山をもっとPRしてください」と話していた。