県立和歌山工業高校(和歌山市西浜、中前耕一校長)が創立100周年記念事業として建設を進めてきたトレーニング棟や記念モニュメントなどが完成。2日に竣工・除幕式が行われ、卒業生やPTA、工事関係者ら約30人が同校のさらなる発展を誓った。
同校卒業生らでつくる記念事業実行委員会(島正博委員長)が、トレーニング棟と記念モニュメントの建立、情報発信のためのLED電光掲示板の設置を進めてきた。
正面玄関前の記念モニュメント「はばたく鳥」は高さ3・5㍍。未来に向かって飛び立つ鳥をイメージし、平成25年の産業デザイン科卒業生、山下恭生さんがデザイン。正面の「はばたく鳥」の文字は島さんが揮毫(きごう)し、背面には100周年のメーンテーマ「未来につなげ和工の伝統」の文字が刻まれている。
記念碑を囲む造園スペースには、同校の元教員から受け継がれ、校歌にも登場する「吹上の白菊」が鉢植えされた。
除幕・点灯式では、実行委員長の島さんが「これまでの輝かしい歴史と伝統を振り返り、未来へ継承し一層発展することを願って記念事業に取り組んできた。100周年の節目に、新たなステップとなるよう願いたい」とあいさつ。
関係者の除幕でモニュメントがお披露目され、本館に取り付けられた電光掲示板(0・9㍍×4㍍)には100周年を祝うメッセージが点灯した。
トレーニング棟は鉄骨2階建て。延べ床面積312平方㍍。1階はトレーニングルーム、2階はボクシング場になっており、主に部活動の基礎体力づくりや運動能力向上に役立てる。建築総額は約4500万円。設計・監理はZEN設計企画室、施工は城善建設㈱。
100周年記念式典は25日、県民文化会館大ホールで。卒業生でレスリング五輪メダリストの湯元健一・進一両選手と同校レスリング部顧問・山路明さんの記念講演などがある。