乗っ取りによる詐欺被害が全国的に多発しているスマートフォン向け人気アプリ「LINE」。県内でも、ことし6月ごろから、県警への詐欺被害の相談が相次いでいる。何らかの原因でLINE以外からパスワードが流出し、パスワードの使い回しをしているユーザーに対して乗っ取りを図っているとみられている。県警やスマホ関連取り扱い店などが、注意を呼び掛けている。
Apple社製のスマートフォンなどの修理を請け負っている「スマートドクター和歌山」(パームシティ店、岩出店)では、ブログで乗っ取り対策を紹介。解析されるまでに30年の時間が必要といわれる10桁以上のパスワード設定や、乗っ取りの操作に利用するパソコンからの接続を停止できる「他端末ログイン」機能をオフ(別のスマホからはログイン可能)にすることを推奨している。
LINEは9月22日、乗っ取り被害の対策として、電話番号の異なるスマートフォンからログインする場合に入力を求める「PINコード」の設定を必須化するなどしてセキュリティーを強化した。同店担当者は「パスワードの複雑化とPINコードの登録を行い、情報を守ってほしい」と呼び掛けている。