ボクシングのWBC女子世界フライ級チャンピオン・真道ゴー選手(27)が、10月中旬にもメキシコで3度目の防衛に挑戦する。今月17日に移籍が正式に決定した名門ジム「グリーンツダ」(大阪)に籍を置いての初めての試合。防衛戦を目前に控える来月には、ファン有志による激励会も企画されており、これまでと変わらず県に拠点を置く世界王者として、県民の期待を一身に受け敵地に乗り込む。
真道選手は移籍問題をめぐり、7月25日に王座返上届をWBC本部に提出したものの、その後の本部との交渉で8月6日には王座が返還された。真道選手は今後、自身が経営する障害のある子どもなどを対象にしたスポーツジム「G―SPORTS」で指導とトレーニングを続けながら、週の半分程度はジム終了後にグリーンツダに移動して練習を行い、ボクシングを続けていくという。
今回の防衛戦の相手は、同級1位でタフファイターの強豪メキシコ人。真道選手は、距離を取りながら、持ち味のスピードを生かした攻撃でコーナーに追い詰め、乱打戦での勝利を狙う。日本とメキシコの時差は14時間あり、環境面で不利な状況に置かれるが、減量を通常よりも早めに行い順調で、万全の態勢で試合に臨む構え。
一時、ベルト返上が明らかになり、確認の連絡が殺到したという真道選手は「子どもたちにも『先生チャンピオンじゃなくなるの』と言われ心配を掛けたので、ベルトを守って勇気を与えたい」と意気込む。
3度目の防衛戦に向けてファン有志は10月7日午後6時から、和歌山市屋形町のルミエール華月殿で真道選手の激励会を開く。
当日は、吉本新喜劇などで活躍するお笑いタレントの末成由美さんが応援に駆け付ける予定。会費は3000円で、誰でも入場できる。予約など問い合わせはG―SPORTS(℡073・499・7905)。