12日午後4時20分ごろ、和歌山市北島の大江久男さん(79)方から出火。木造平屋建ての3軒長屋(間口約12㍍、奥行き約8㍍)がほぼ全焼し、焼け跡から男性とみられる遺体が見つかった。大江さんの所在が分かっておらず、和歌山北署などが遺体の身元と出火原因を調べている。
現場は、北島橋西詰から南方約200㍍の住宅地(堤防沿い西側)。同署によると、長屋の北側倉庫の東側から出火し、近隣住民が通報した。警察、消防合わせて車両17台51人が出動。火は懸命な消火活動にもかかわらず燃え広がり、現場北側の民家(木造2階建て)と倉庫が半焼、現場東側の3軒長屋の軒先が一部焼けた。
5時ごろ鎮火。消火活動に当たった近隣の男性が両手をやけどした。大江さんと同居している女性は当時外出していて無事だった。
日中の火災に、付近住民や通行人ら50人以上が集まり、堤防の上などから消火活動を見守った。