先月、創設60周年を迎えた海上自衛隊呉地方隊は8日、大阪、兵庫、和歌山の計4会場で艦艇の一般公開を実施。和歌山市の和歌山港には潜水艦救難艦「ちはや」が入港し、親子連れやアマチュアカメラマンらでにぎわった。
同艦は基準排水量5400㌧、全長128㍍、乗員126人。事故などで沈没した潜水艦から乗員を救助することを主任務としている。
深海救難艇、無人潜水装置など、他の艦艇では見られない装備もあり、来場者は写真を撮ったり、乗員に質問したりして見学していた。
海上自衛隊の大ファンで、艦艇の一般公開には欠かさず来ているという市内の山下恵理さん(28)は、「本当は使われない方がいい船ですが、万一のために訓練を頑張ってほしい」と話していた。
自衛隊の活動を知ってもらおうと、8~10日の3日間で企画した展示訓練の一環。9、10日は台風11号の影響で中止になった。