岩出署は8日、紀の川市貴志川町の無職男性(81)が架空請求の振り込め詐欺の被害に遭い、3日間にわたって現金計308万円を騙し取られたと発表した。
同署によると、5日午前10時ごろ、「タナカ」と名乗る男から先物取引の損失補填(ほてん)について「払い戻しが2400万円あり、保証金72万円が必要。とりあえず半分の36万円を振り替えてほしい」と電話があった。男性は6日、電話で指示されながら、指定された口座に振り込んだ。7日、タナカの上司「サエキ」を名乗る男から「振り替えてほしい」と電話があり、72万円を前日指示された口座に振り込み、8日には「ミタ」を名乗る男から「2400万円以外にも返す金がある。200万円を払えば返金される」と言われ、前日と同様に200万円を口座に振り込んだ。
さらに、ミタが117万5000円を振り込むように指示してきたため、金融機関で手続きをしようとした際に、詐欺に気付いたという。