来年秋開催の紀の国わかやま国体に合わせて和歌山市が進めている都市計画道路「南港山東線」建設工事に関し、市は来月18日からの予定で、秋葉山付近の工事準備として、現場に落石防止柵の設置工事を開始するため、人と自転車以外の車を通行止めにする。
22日の定例会見で大橋建一市長が明らかにした。
通行止め期間は現在、1カ月程度を予定している。同事業は、秋葉山の切り通し区間の道路を広げる工事で、距離が184メートル。工事業者は来月1日の入札で決定し、ことし10月から工事に着手する。国体開始時には、暫定2車線で供用開始し、平成30年度末には幅員25メートル、両側に歩道を備えた4車線道路にする。
大橋市長は「山ののり面に関しては全面緑化で景観を重視する他、防災時の緊急避難道路や物資輸送道路としても期待している」と述べた。
市街路課によると、同区間の事業費は、約5億3200万円。同区間のアパート1棟、住居1軒、ガレージ1棟の地権者との立ち退き交渉は、おおむね進んでいるという。