県消防学校(和歌山市冬野)で発生した入校生によるいじめ問題で、和歌山東署は18日、同市三の橋本市消防本部所属消防士、森田大翔容疑者(21)を傷害容疑で逮捕した。容疑を認めているという。
同署によると、森田容疑者は今月10日午後6時45分ごろ、県消防学校2階寮室で、制服に電気アイロンをかけていた串本町消防本部所属の男性消防士(18)に対し、その電気アイロンでスチームを吹きかけ、更に逃げ出した消防士を追い掛け、右肩背部付近に押し当てるなどの暴行により、全治約8日のやけどを負わせた疑い。県からの告発を受けるなどした同署が18日、署内で森田容疑者から事情を聞き逮捕した。
消防学校を管轄する県消防保安課関係者は、「告発は、発覚した悪質ないじめに対し、厳正に対処したという県の意思。事件の全容解明が進むよう県警の捜査に協力し、消防学校の調査を進めたい」と話している。