インターネット上で自分の部屋の画像にカーテンを取り付けた様子をシミュレーションし、店に足を運ばなくても、部屋のイメージに合ったカーテンを選んで購入できる画期的な通販サイトが、和歌山市の企業2社のコラボレーションで立ち上がり、注目を集めている。
通販サイトを始めたのは、オーダーメードカーテン専門店「ジャストカーテン」を運営する㈱インテリックス(和歌山市里、木村明人代表取締役)。ニット機械製造・販売メーカーの㈱島精機製作所(同市坂田、島正博社長)が開発したデザインシステム「SDS―ONE APEX3」のバーチャル(仮想)シミュレーションソフトを使用し、同社協力の下、インテリックス商品部が試作を重ねて作り上げた。
同通販サイトは、撮影した部屋の画像をアップロードし、好みのカーテン生地を選んでクリックすると、瞬時に窓にカーテンが掛かった画像に切り替わる。カーテンを“試着”して、部屋とマッチしているかをすぐに確かめられるシステムとなっている。
島精機は、ニットの現物サンプルを編む前に、シミュレーションした画像やスキャナ入力した生地を立体的に合成し、製品イメージの作成を行っており、今回の通販システムは、その技術を応用したものとなっている。
インテリックス商品部でネット通販担当の森井美帆さん(26)は「試着システムを盛り込むなどネット上で楽しく買い物できる環境整備に力を注ぎました。これから新柄もどんどん追加しますので、ぜひアクセスしてください」と話している。通販サイトのURLは(http://www.justcurtain.interix.co.jp/)。
今後は、ネット販売と実店舗を融合させ、同じように買い物ができる”オムニチャネル”を目指すとしている。
インテリックスは平成2年8月設立。「縫製工場直営オーダーカーテンの1万円均一ショップ」を業界に先駆けて事業展開し、大阪梅田のグランフロント大阪店をはじめ、関西を中心に直営店11店、全国およそ200店の小売店への卸売りのほか、中国・杭州市に駐在事務所を設けるなど成長を続けている。平成25年度5月期の売上高は、約21億円。