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再生願う署名1万2千人分 駿河屋

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 経営再建が難しいとして破産手続きの開始決定を受けた老舗和菓子店「駿河屋」について、再生を求める従業員や市民による署名が26日、駿河屋労働組合員らの手で和歌山地裁に提出された。

 組合員らは、室町時代から続く駿河屋は工場・店舗・職員が一体となってこそ価値を持つものであるとして、資産の切り売りをしないよう求める署名活動を続けてきた。この日、組合員と豊田泰史弁護士が、集まった1万2294人分の署名を持ち、和歌山地裁を訪れた。

 豊田弁護士は「従業員という債権者の立場で署名を提出した。破産処理に当たっては単なる一企業の破産処理とは異なり、歴史的文化価値を損なうことのないよう配慮をお願いしていくつもりだ。組合では市内の企業の支援を得て、駿河屋の資産を購入し、再生したいと考えている」と話した。

 提出後、同組合の根田昌彦執行委員長は「たくさんの署名は重みがある。裁判所の判断に期待したい」と話していた。


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