平成25年度に潮岬沖で行ったメタンハイドレート賦存状況調査の結果について県は24日、調査海域にメタンによるものと思われる気泡の柱(プルーム)が複数存在し、その海底下にメタンハイドレートが存在する可能性があらためて示唆されたと発表した。存在の有無や賦存量を確認するためには今後さらなる調査が必要だとしている。
調査は㈱独立総合研究所の青山千春博士が昨年11月、ことし1、2月の3回に分けて潮岬沖約18㌔の海域で実施。県の漁業調査船「きのくに」の魚群探知機を使い、表層型メタンハイドレートとメタンプルームの存在確認を目的に行った。
1、2月は11月に比べて海が穏やかだったためノイズの少ないデータが収集でき、4本のプルームが確認された。プルームは高さが1000㍍近くあるため、気体や熱水ではなくメタンハイドレート粒だと考えられるという。
調査は本年度も海域を広げて継続する。記者会見した出口博之企業政策局長は「プルームの噴出状態を地図にまとめ、国に調査を要望していきたい」と話した。