泉佐野市の写真家、加藤文雄さん(50)の個展「森に輝くヒメボタルの世界」が29日まで、和歌山市満屋のギャラリーカフェAQUA(アクア)で開かれている。
加藤さんは水中写真などを手掛け、平成16年には沖縄美ら海水族館のイルカ「フジ」の人工尾ビレプロジェクトに参加。写真集発行が話題になった。
今展には県内北部や京都で撮影したホタルの作品二十数点を出品。会場はまるで森に迷い込んだかのような空間で、薄雲の空に輝く星と乱舞するホタルを魚眼レンズでとらえたもの、一晩じゅうのホタルの光を一枚に写し撮った幻想的な作品などが並ぶ。
加藤さんは「私たちが知らないところでも、生命の営みが行われている。命の光だからこその美しさを感じてもらえれば」と話している。
28、29日は加藤さんが在廊。28日午後6時からはギャラリートークや懇親会がある。午前10時から午後5時まで。問い合わせは同ギャラリー(℡073・463・4640)。