県内の魅力を書籍などで発信する「あがらの和歌山・紀州文化の会」(大江寛代表)は17日、和歌山大学で同大学の留学生と交流し、和傘や着物などの日本文化を伝えた。
同大学の日本の歴史や風習を学ぶ授業「日本事情」の一環で行われ、同会との交流は2回目。同会役員の志場泰造さんが紀州番傘、着物販売店「きもののきらり」店長の田中美代子さんが着物について授業した。
田中さんの授業では、「日本に四季があるように、着物も四季によって着るものが変わります」と話し、「訪問着」や「浴衣」といった着物の種類について話した他、糸から着物が出来上がるまでの工程についても説明。また希望した留学生2人に振り袖を着付けた。
初めて着物を着た中国出身のカ・ヘキセイさん(21)は「本当にきれいな服で、とても良い経験になりました」と笑顔。大江代表は「彼らは留学先に和歌山を選んで大正解。江戸時代には紀州藩として栄え、日本の情報が集まっていた。和歌山の文化を学ぶことで、日本を知ることができると思います」と話していた。