和歌山電鐵貴志川線の列車や沿線風景を撮影した写真展「未来への軌道~和歌山電鐵の四季」が30日まで、和歌山市三葛の画廊喫茶・安堵で開かれ、のどかな沿線の光景25点が常連客らを和ませている。
撮影したのは三葛の丸山英治さん(85)。丸山さんはかつてミノルタカメラの関連会社に勤め、60年以上にわたり写真を趣味にしている。
作品は、ほとんどフィルムで撮影。たま電車やいちご電車、おもちゃ電車などを被写体に、水面に映った車体が美しいショット、レンゲ畑の中を走る列車、踏切の夕景や雪をかぶった駅舎など、四季折々の美しさを写し撮っている。
丸山さんは「駅周辺を歩いてみると、よく知られた撮影ポイント以外にも、面白い風景に出合えます」とにっこり。中には、今は見られなくなった大池遊園の古い待合室、たま電車といちご電車が対向で停車中に偶然とらえた、まるでたまがイチゴに手を伸ばしているような楽しい一枚も並ぶ。
丸山さんは「貴志川線の情緒ある雰囲気に引かれます。これからも夢を乗せて伸びていってほしい」と話している。
午前9時から午後4時。金曜日は休郎。問い合わせは同所(℡073・445・2214)。