和歌山市の洋画家・土井久幸さん(37)の絵画展「光に映し出される風景」が8日まで、同市満屋のギャラリーカフェ「AQUA(アクア)」で開かれている。
同ギャラリーのオープン記念。普段は油彩やクレパス作品の展示が多い土井さんだが、今回はドローイング展とし、水彩やパステルを中心に27点を出品している。
会場にはフランス郊外ののどかな昼下がり、想像が膨らむようなまちなかの人物、光と影が織りなす柔らかな風景など、余韻や余情ある景色が広がっている。
土井さんはつい先日、5年ぶり3度目のフランス取材旅行から帰ったばかり。「フランスは中世のまち並みがそのまま残り、何とも言えないノスタルジーがある」と話す。また「地域の方ともたくさん話をして、前回よりも生活や文化、雰囲気を感じ取れ、密度の高い取材ができましたね」とにっこり。
帰国後、月明かりの港町を描いたパステル画「月のオンフルール」も今回のために描き上げた。土井さんは「自由な感覚で、ゆったりとくつろぎながら楽しんでもらえれば」と話している。
午前10時から午後5時。問い合わせは同ギャラリー(℡073・463・4640)。