プロバスケNBLウエスタンカンファレンスの和歌山トライアンズは10、11の両日、愛知県体育館(名古屋市)でアイシンシーホース三河とのプレーオフカンファレンスファイナルに挑み、1勝1敗と、決着を13日の最終戦(会場・パークアリーナ小牧)に持ち越した。最終戦でも激しい攻防が予想され、トライアンズは、1勝を手にしてリーグファイナルに駒を進めたい。
〔10日〕和歌山68(12―13、19―9、19―14、8―22、10―9)67三河
〔11日〕和歌山76(18―19、19―22、19―23、20―15)79三河
プレーオフ初戦を迎えたトライアンズは10日、前半に川村卓也のアリウープパスからのマイケル・パーカーが華麗なタップシュートを決めるなどホットラインも順調に機能し、試合の流れをつかんだ。
後半には、緊迫した試合にヒートアップした敵陣ファンから、アイシンコールが巻き起こる中、この日33得点と大活躍した川村が、試合終了間際の2点を追う大事な場面でフリースロー2本を決め同点に追いつき延長に。延長戦では、青野文彦がアイシン主力のギャビン・エドワーズのファールでバスケットカウントを獲得するなど、気迫あふれるプレーで、トライアンズに試合の流れを傾け、まず1勝を手にした。
このまま連勝でリーグファイナルに駒を進めたかったトライアンズだったが2日目、アイシンエースの桜木ジェイアールを中心にインサイドを確実に攻められ、終始追い掛ける展開に。第4クオーターでは、川村がこの日、34点目となる3シュートを決め、3点差まで縮めたが、その後も堅いアイシンのディフェンスに同点シュートを決めることができなかった。
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ファン「代々木に連れて行って!」 トライアンズの勇姿を応援しようと、アウェーながらも、会場の3分の1を埋め尽くすファン約1000人を2日間で動員。トライアンズカラーのオレンジの応援グッズを手に熱狂的に声援を送った。
シーズン当初から応援し、岩出市から駆け付けたという宇治田文さん(44)は「2日間でトライアンズは今まで以上の試合をしてくれました。何としてでもリーグファイナルの代々木に連れて行ってほしい」と最終戦に期待を込めた。