女性と男性の賃金格差を社会に訴え、男女の不平等の解消を目指す国際運動「イコール・ペイ・デイ(EPD)キャンペーン」の街頭啓発が10日朝、和歌山市のJR和歌山駅前で行われた。
働く女性の国際組織BPWが進めている運動で、EPDとは、1月1日に男女が働き始め、女性が男性1年分と同額の賃金を手にする日。ことしは前年より2日改善し、4月13日となっている。厚生労働省の賃金構造基本調査に基づく昨年の日本の賃金は、女性が男性の71・35%にとどまり、先進諸国では韓国に次いで格差が大きい。
街頭啓発にはBPW和歌山クラブ(小原智津会長)の会員9人が参加。「赤字」や「レッドカード」の意味を込めた運動のテーマカラーである赤のブルゾンを着て、通勤・通学の市民らにパンフレットを配るなどしてアピールした。
小原会長は「子育て支援の不足など女性が働き続けにくい環境や、女性の管理職への登用が少ないことなど、賃金格差の背景にあるものを考えてもらいたい」と話していた。
同クラブはEPD当日の13日にも街頭啓発を行う。