旧施設の老朽化などにより、 移転・新築が進められていた県赤十字血液センターが、 和歌山市和佐関戸に竣工。 26日に式典が行われ、 関係者や来賓がテープカットで祝った。 血液供給の拠点となる施設で、 和歌山インターチェンジに近くなったことで遠方への移動時間が短縮。 近畿管内の地域血液センターとの連携も密に、 迅速に行われるようになる。 今後は施設内を一部一般に開放することで、 より地域に密着し、 親しまれる施設を目指す。 業務開始は5月13日。
式典には、 日本赤十字社県支部長の仁坂吉伸知事や来賓、 地域の自治会長ら約100人が出席した。
仁坂知事は 「交通の結節点に近いこの地域に立地したことは合理的なこと。 職員一同力を合わせて頑張っていただきたい」 と式辞。
同センターの田村康一所長は 「地域に密着し、 開かれた施設を目指す。 赤十字の使命のもと、 スピーディー、 スマイリー、 スマートの3つのSをモットーに職員一同職務に励みたい」 と述べた。
新センターは鉄筋コンクリート造2階建て。 敷地面積5265平方㍍、 延べ床面積2355平方㍍。 日本赤十字社が整備を進める、 全国の血液センター統一デザインのモデルとなるパイロットセンター第1号となる。
同センターでは、 県内から集められた血液を、 近畿ブロック血液センター (大阪府茨木市) に運び、 検査で安全が確認された血液製剤を、 県内の医療機関へ供給。 その他、 県内の各地域へ献血バスの配車を行う。
今後は、 広いエントランススペースなどを多目的に活用できる場として、 一般や地域に開放。 併せて献血啓発の各種イベントを計画し、 血液情報の発信基地としての役割を果たしていく。