インターネット掲示板で和歌山市議を誹謗 (ひぼう) 中傷したとして、 和歌山区検は25日、 同市の男性市議 (40) を名誉毀損 (きそん) 罪で略式起訴した。
起訴状によると、 男性市議は、 市議会で採決された市内の児童公園に関する調停和解案件をめぐり、 和解案に賛成した市議について、 おととし10月5日から12日までの間、 市内2カ所からパソコンを使って、 インターネット上掲示板に 「(土地の) 買い主から金もらってる」 などと書き込み、 不特定多数の人に閲覧可能な状態にして市議の名誉を毀損したとされる。
同事件をめぐっては、 書き込みを知った市議が 「書き込みの内容は事実無根」 として県警に刑事告訴。 県警は昨年8月に名誉毀損容疑で書類送検していた。
中傷された市議は 「この事件は民主主義を脅かす問題」 とし 「少数意見を主張すれば、 嫌がらせを受けるというイメージにつながりかねない」 と訴える。 略式起訴された男性市議は 「大変申し訳なかったと思っています。 多くの人にご迷惑をかけました」 と話している。