老朽化のため解体された、和歌山市友田町の近鉄会館跡の敷地について、分譲住宅メーカーのフジ住宅㈱(本社・大阪府岸和田市)が取得したことが16日までに分かった。同社によると、高層分譲マンションの建築を計画しているという。周辺では昨年末に、JAビルも竣工し、県の玄関口であるJR和歌山駅前変化の動向が注目されそうだ。
同社は現在、駅東側徒歩3分圏内に、15階建ての高層マンションを建築中で、来年夏ごろの竣工を予定している。近鉄会館跡の土地については、駅東側マンションの販売状況をみて、計画を進める考え。工事の着工は1年か2年先になる見通しで、規模についても東側と同様に15階前後になる見込み。
販売ターゲット層については、「住宅第一次取得者」としており、住宅を初めて購入する幅広い世代に訴求していく。同社は「和歌山駅前は、大阪でいう『梅田』に当たると考えている。住民増加により、少しでも駅前活性化に貢献できれば」と話している。