県国際交流センター(和歌山市手平)は9日、県内に在住する外国人を対象とした茶道の日本文化体験講座を和歌山城で開き、米国やインドネシアなど9カ国の約20人が参加。参加者は初めての着物に身を装い、城内の茶室「紅松庵(こうしょうあん)」で茶会を体験した。
岩出市の茶道(裏千家)講師、市川美佐子さんを招いて、参加者は茶会までに茶道の歴史や所作について学習。この日は2班に分かれて市語り部のメンバーが城を案内する観光と、茶会をそれぞれ楽しんだ。
茶会では市川さんが茶室での立ち振る舞い方や、茶を飲むまでの所作を指導。参加者は茶道の一つひとつの所作や目の前で立てられる茶を通して、日本の文化にふれていた。
昨年8月に来和した中国出身の井上結美さん(18)は「日本の着物は美しく、着ることができてうれしい。茶道も楽しかったです」と笑顔で話していた。