県とJA中央会が農業の実習体験を通じて食育活動を実践している小・中学校などを表彰する本年度の県農業教育賞で、紀の川市立池田小学校(山本善啓校長)が初めて優秀賞に輝いた。10日には同校で表彰式が行われ、生徒会の児童長らが表彰状を受け取った。
県農業教育賞は今回で23回目。応募13校(紀北7、紀中4、紀南2校)を対象に審査委員会委員による書類審査や現地調査など計4回にわたって審査した。
同校では「つくる」「育てる」「食べる」という一連の農業体験を通して、農業に対する意識を高め、地域や行政などと連携しながらつながりを深めることで、ふるさとを愛する豊かな心の育成を図る「いけだ『食育』プロジェクト」を展開。農家や関係機関の協力を得ながら、各学年別でサツマイモや米、スイカなどの耕作作物を育て、給食や調理実習に活用している。
また、同校そばのJA紀の里ファーマーズマーケット「めっけもん広場」とも連携し、出前授業や地産地消の流通を学ぶ店内見学、1日店長、パンフレット作成を実施。学習内容は校内に展示したり、「IKEDAフェスティバル」で発表している。山本校長は「子どもたちが頑張って活動してくれている。今後も継続して取り組んでいきたい」と話している。
その他の受賞校は次の通り。
〔奨励賞〕高野町立花坂小学校、有田川町立八幡小学校、橋本市立紀見小学校、和歌山市立紀伊中学校