和歌山市向の市営住宅で、寝ていた父親を包丁で刺すなどして殺そうとしたとして殺人未遂罪に問われた同市元博労町の無職、伊藤孝廉被告(24)の裁判員裁判判決公判が7日、和歌山地裁(浅見健次郎裁判長)であり、浅見裁判長は伊藤被告に懲役5年6月(求刑懲役8年)の実刑判決を言い渡した。
伊藤被告は昨年3月10日夜、父親宅で、用意したハンマーで寝ていた父親の頭を殴るなど襲い掛かり、その後に包丁で頭や体を数回刺したとされていた。
伊藤被告は、幼少のころ、父親のしつけを虐待と受け止め、恨んでいたことを検察の調べで供述していた。